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平成建設 本社社屋
竣 工 2020年
施 工 株式会社平成建設
構 造 RC造(一部鉄骨造)
規 模 地上3階
撮 影 株式会社平成建設
平成建設は大工の技と精神を受け継ぐ職人集団として、独自の「建築工程の内製化」に取り組んでいる。このものづくりのあり方を最大限発揮できるよう、各部署間の感覚的な隔たりを無くしながら、かつ個々人が集中もできる執務空間を考えた。
具体的には、2階ラウンジを日常的なコミュニケーションが行われる場として位置づけ、各部署がそれを囲うようなレイアウトとしている。ラウンジには日々の通過動線上で多くのコミュニケーションが誘発されるよう、コピー機や打合せテーブル、キッチン等を設置し、上部吹抜も大きくとることで上階との心理的距離感を縮める一方、執務空間との間には高めの棚を設置したり床高さを変えることによって、執務空間(=集中)とラウンジ(=交流)との区分けを意識的に切り替えさせるようにした。
外観はこの会社の大工を象徴する「コンクリート」と「木」を、コンクリートは躯体打放しで、木(ルーバー)は住宅用構造柱(105角)のスケールで表しながら、全体に軒を出すことで日本建築的な佇まいを目指した。
同敷地内の他の建屋を含めた、将来に渡る建て替え計画(=マスタープラン)も同時に作成している。

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